今回は、仮想通貨投資会社ギャラクシーデジタルによる、現物型ビットコインETFが承認された場合のビットコインの予測価格などを紹介します。
この記事を読むと、仮想通貨投資会社ギャラクシーデジタルが公開している、チャールズ・ユウの分析記事の内容を知ることができます。
現物型ビットコインETF承認後のビットコイン価格
引用元：https://www.galaxy.com/insights/research/sizing-the-market-for-a-bitcoin-etf/
2023年10月24日の分析記事投稿で、ギャラクシーデジタルのチャールズ・ユウは、現物型ビットコインETFの承認から1年後に、ビットコイン価格は74.1%上昇すると発表しました。
これは2023年10月25日のビットコイン価格である3万4000ドルを基に考えると、5万9194ドル（約888万円）になるということを意味します。
この表は、現物型ビットコインETFが承認されて1か月後から12か月後までの、ETFへの資金流入やビットコイン価格の上昇率を表しています。
1か月後は104億ドルの資金流入がありビットコイン価格は6.2%上昇。2か月後、3か月後へと経過するにつれ、資金流入とビットコイン価格の上昇率は徐々に低下していき、12か月目には62億ドルの資金流入がありビットコイン価格は3.7%上昇するということが示されています。
現物型ビットコインETF承認後の資金流入額
引用元：https://www.galaxy.com/insights/research/sizing-the-market-for-a-bitcoin-etf/
こちらの表は、米国の現物型ビットコインETFへの資金流入額を表したものです。
現物型ビットコインETFが承認されてから1年目の資金流入額は144億ドル、2年目の資金流入額は265億ドル、3年目の資金流入額は386億ドルであるとチャールズ・ユウは予測しています。ちなみに、2023年10月26日時点のビットコインの時価総額は約6800億ドルです。
また、チャールズ・ユウは現物型ビットコインETFの承認が遅れたり拒否された場合は、タイミングやアクセス制限により分析が変更されることがあると述べました。
また、仮に承認された場合であっても価格パフォーマンスの悪さ、またはその他の要因により現物型ビットコインETFへのアクセスや採用が予測を下回った場合、見積もりが強すぎることが判明する可能性があると述べました。
その一方で、アクセス、エクスポージャー、配分に関する想定は保守的であるため、流入が予想よりも高くなる可能性があるとも述べました。
ゴールドとビットコインの比較
引用元：https://www.galaxy.com/insights/research/sizing-the-market-for-a-bitcoin-etf/
こちらの表は、ゴールドとビットコインを比較したものです。
ETFのAUM（運用資産残高）を比較すると、ゴールドはビットコインの9.1倍大きいことが示されています。
ここでのビットコインのETFの運用資産残高には、ビットコインのETPとCEFを含んでいます。
ETPとは、「Exchange Traded Products」の略称で、「上場取引型金融商品」のことです。
またCEFとは、「Closed End Funds」の略称で、証券取引所に上場し、株式や債券に投資してアクティブ運用する会社型の投資信託のことです。
次に、時価総額を比較すると、ゴールドはビットコインの24倍大きいことが示されています。
ビットコインはゴールドと比較して投資ビークルに保有される供給量が36%少ないため、ドル相当額の資金流入がゴールド市場と比較してビットコイン市場に与える影響は最大8.8倍であると想定されるとチャールズ・ユウは述べています。
つまり、同じ額の資金がゴールドとビットコインに流入した場合、市場に与える影響はビットコイン市場の方がゴールド市場より8.8倍大きく、ビットコインの方が価格が上昇しやすいということが述べられています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、仮想通貨投資会社ギャラクシーデジタルのチャールズ・ユウの、現物型ビットコインETFに関する分析記事を紹介しました。
いよいよ、現物型ビットコインETFの到来が近づいてきた雰囲気が市場に溢れてきました。
今後もビットコインに関する情報をお届けしていきたいと思います。
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