3つの銀行が破綻した原因とビットコイン価格の動向【シルバーゲート銀行】【シリコンバレー銀行】【シグネチャー銀行】

2023/03/25

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銀行破綻の原因とビットコイン価格の動向【シルバーゲート銀行】【シリコンバレー銀行】【シグネチャー銀行】

さとうささらです。

今回は、シルバーゲート銀行、シリコンバレー銀行、シグネチャー銀行、それぞれの特徴や破綻の原因を解説していき、各銀行が破綻した後のビットコイン価格の動向を見ていきます。

ちなみに今回破綻した3つの銀行はすべて「シ」から始まる名前なので、ややこしく感じますよね。

この記事を読むと、各銀行の特徴や破綻した原因、各銀行の破綻がビットコイン価格にどのような影響を与えたかを知ることができます。

シルバーゲート銀行

シルバーゲート銀行とはどのような銀行なのか、なぜ破綻したのか、そして破綻後のビットコイン価格への影響を見ていきましょう。

シルバーゲート銀行とは

シルバーゲート銀行とはどのような銀行なのかを解説していきます。シルバーゲート銀行は1988年に設立され、2013年頃から仮想通貨へ舵を切り仮想通貨企業へサービスを提供していた銀行です。総資産額は約114億ドルで全米128位でした。

銀行名  Silvergate Bank(シルバーゲート銀行)
設立日  1988年
特徴  仮想通貨企業へサービスを提供
総資産額(2022年末時点)  約114億ドル(全米128位)
ウェブサイト  https://www.silvergate.com/

シルバーゲート銀行の任意清算

シルバーゲート銀行は、大量の顧客からの預金引き出し、いわゆる取り付け騒ぎによりダメージを受け破綻しました。連邦住宅貸付銀行から融資を受けましたが、それでも立ち直ることはできませんでした。2022年9月末時点で預金として保有したデジタル資産は約119億ドルに上りましたが、FTX破綻の影響で預金が急減して、取り付け騒ぎにより現金が必要となったシルバーゲート銀行は、満期前の国債や債券を売却することを余儀なくされ、多額の損失を計上していました。

また、シルバーゲート銀行の株価は、サークルやコインベース、パクソスなどの仮想通貨分野の主要な企業が同社との関係を終了したため暴落していました。

2023年3月8日、シルバーゲート銀行は銀行業務を終了、任意清算に踏み切ると発表しました。

預金は全額返済されることになるようです。

シルバーゲート銀行の任意清算後のビットコイン価格

シルバーゲート銀行の任意清算

シルバーゲート銀行が任意清算を発表した2023年3月8日、ビットコイン価格は約22200ドルから約21700ドルまで下落、その翌日3月9日はさらに約20300ドルまで下落、さらにその翌日3月10日には約20200ドルまで下落して底をつけました。仮想通貨企業へサービスを提供していた銀行の破綻というネガティブなニュースを受けて、8日から10日までの3日間でビットコイン価格は約2000ドル、日本円にして約26万円の下落となりました。

シリコンバレー銀行

シリコンバレー銀行とはどのような銀行なのか、なぜ破綻したのか、そして破綻後のビットコイン価格への影響を見ていきましょう。

シリコンバレー銀行とは

シリコンバレー銀行とはどのような銀行なのかを解説していきます。シリコンバレー銀行は1983年に設立され、スタートアップ企業へサービスを提供していた銀行です。スタートアップという言葉はアメリカのシリコンバレーで使われ始め、成長スピードが早く、革新的なビジネスモデルを作り出すという特徴を持つ企業のことを言います。総資産額は約2090億ドルで全米16位でした。

銀行名  Silicon Valley Bank(シリコンバレー銀行)
設立日  1983年
特徴  スタートアップ企業へサービスを提供
総資産額(2022年末時点)  約2090億ドル(全米16位)
ウェブサイト  https://www.svb.com/

シリコンバレー銀行の経営破綻

シリコンバレー銀行も、シルバーゲート銀行と同様に取り付け騒ぎによりダメージを受け経営破綻しました。シリコンバレー銀行は取引先が法人顧客中心で一口あたりの預金額が大きく、また預金者の数も少なかったため、一度取り付け騒ぎが起こると預金の流出が速く、預金引き出しに対応するため損失が出る形で債権を売却していき、経営破綻となりました。

また、シリコンバレー銀行は預金額に対する融資額の比率が43%で、融資に回せていない残りの預金で債権に投資していました。ところが2022年からのFRB(連邦準備制度理事会)による急激な利上げにより債権利回りが上昇。それが保有している債権価格の下落につながりました。通常、金利の上昇は銀行にとって融資の利回りが上昇するのでプラスに働きますが、シリコンバレー銀行は低金利の時代に購入した債権を多く保有していたためマイナスの影響を大きく受けました。

2023年3月10日、シリコンバレー銀行は経営破綻しました。

シリコンバレー銀行の経営破綻後のビットコイン価格

シリコンバレー銀行の経営破綻

シリコンバレー銀行が経営破綻した2023年3月10日、ビットコイン価格はシルバーゲート銀行破綻の影響を受け数日前から下落していましたが、下髭をつけて上昇に転じる動きを見せました。アメリカの財務省とFRB(連邦準備制度理事会)が、シリコンバレー銀行のすべての預金者を完全に保護する方法で破綻することを共同で発表したのが2023年3月12日なので、ビットコイン価格はこの共同声明が発表されるより前に下げ止まっていたことになります。

そして共同声明が発表された2023年3月12日には市場に安堵感が流れ、ビットコイン価格はシルバーゲート銀行が破綻した影響で下落した分をすべて帳消しにする上昇を見せました。約20500ドルから約22100ドルまで上昇、日本円にして約20万円の上昇です。

シルバーゲート銀行が任意清算を発表したのが2023年3月8日、シリコンバレー銀行が経営破綻したのが2023年3月10日、わずか3日間で仮想通貨に関係する2つの銀行が破綻して市場が悲観ムードになるのかと思いきやそうではありませんでした。預金者保護が発表される前の時点でビットコイン価格が下げ止まったことは注目に値する値動きではないでしょうか。

ビットコイン価格が下げ止まった要因として、銀行への不信感が高まった結果、ドルをどこに逃がすかを考えた預金者がゴールドやビットコインを選んだということが言われています。

シグネチャー銀行

シグネチャー銀行とはどのような銀行なのか、なぜ破綻したのか、そして破綻後のビットコイン価格への影響を見ていきましょう。

シグネチャー銀行とは

シグネチャー銀行とはどのような銀行なのかを解説していきます。シグネチャー銀行は2001年に設立され、シルバーゲート銀行と同様に仮想通貨企業を主な取引先として事業を展開していた銀行です。預金額の4分の1を仮想通貨関連の顧客が占めていました。総資産額は約1104億ドルで全米29位でした。

銀行名  Signature Bank(シグネチャー銀行)
設立日  2001年
特徴  仮想通貨企業へサービスを提供
総資産額(2022年末時点)  約1104億ドル(全米29位)
ウェブサイト  https://www.signatureny.com/

シグネチャー銀行の事業停止

シグネチャー銀行は、仮想通貨の取引で業界大手の1つでしたが、2022年から仮想通貨市場の混乱の影響を受けていました。また、シリコンバレー銀行の経営破綻により信頼性が危機に直面して取り付け騒ぎが発生。

2023年3月12日、ニューヨーク州金融当局によりシグネチャー銀行の事業停止が発表されました。

同じく2023年3月12日、シグネチャー銀行もシリコンバレー銀行と同様に、預金者は保護されることが発表されました。

シグネチャー銀行の事業停止後のビットコイン価格

シグネチャー銀行の事業停止後のビットコイン価格

ニューヨーク州金融当局によりシグネチャー銀行の事業停止が発表された2023年3月12日、ビットコイン価格は約20500ドルから約22100ドルまで上昇しました。その翌日3月13日は、約22100ドルから24100ドルまで上昇。日本円にして約26万円の上昇です。銀行の破綻がビットコイン価格を押し上げているとさえ言える値動きになりました。

まとめ

いかがだったでしょうか。

シルバーゲート銀行、シリコンバレー銀行、シグネチャー銀行、この3つの銀行は仮想通貨に特化、あるいは好意的な銀行として知られていました。

これら3つの銀行には、仮想通貨に関係していたこと、取り付け騒ぎにより破綻したこと、構造的な脆さがあったこと、などの共通点が見えてきました。

私は、最初にシルバーゲート銀行が破綻した時は、仮想通貨業界にとってマイナスの出来事なのだと思っていましたが、ビットコイン価格はむしろ上昇していく結果となりました。銀行が破綻してもビットコインの価格が上がっているからいいというわけではありませんが、少し安心したのも事実です。

仮想通貨に関係する3つの銀行が立て続けに破綻したのはネガティブなニュースだ、ネガティブなニュースだからビットコイン価格は下落するだろう、という一見正しそうではあるけれどもあまり深く考えていない判断だと今回の値動きは見通せなかったことになります。

そうではなく、銀行が破綻した、破綻したのはネガティブなニュースには違いない、しかし、では預金者はどう動くだろうか、預金をどこに移すだろうか、などの具体的なところにまで思いが至っていれば、また違った値動きを想像できていたかも知れません。

これは、仮想通貨に限らず株式においてもより顕著に当てはまることだと思いますが、何か1つの出来事が起こった時に、その次に何が起こるか、さらにその次に何が起こるかをより具体的に考えることが重要なのだと思いました。

みなさんは、今回の連鎖的な銀行の破綻に何を思われましたか?よろしければご意見やご感想をコメント欄に書き込んでいただけると嬉しく思います。

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