
ビットコインの半減期について解説します。
みなさんは、ビットコインの半減期についてご存知ですか?
半減期についてあまりよく知らないという方にも分かりやすく解説していきます。
ビットコインの半減期とは
ビットコインの半減期を一言で言い表すと、ビットコインのマイニング報酬が半分になるタイミングのことです。
マイニング報酬とはマイナーに支払われる報酬のことで、報酬は新たに発行されたビットコインで支払われます。マイナーというのは簡単に言うと、ブロックチェーンを維持するために計算を行っている人のことです。
ビットコインが誕生してから現在までに3回の半減期があり、その都度マイニング報酬は半分になってきました。
回数 | 半減期の日付 | マイニング報酬 |
---|---|---|
0回目 | -- | 50 BTC |
1回目 | 2012年11月 | 25 BTC |
2回目 | 2016年07月 | 12.5 BTC |
3回目 | 2020年05月 | 6.25 BTC |
4回目 | 2024年04月(予定) | 3.125 BTC |
半減期がある理由
ビットコインに半減期がある理由は、ビットコインの発行量をコントロールするためや、市場に流通するコインの総量を抑えるためや、新規発行のペースを緩やかにして急激なインフレを防ぐため、といった説明が一般的にはなされます。
私自身、これらの説明を見て何となく分かったような気になる反面、本当に分かったかと言われるとそうではないような感じがしたので、もし半減期が無かったとしたらどうなるだろうと考えたら、半減期があることによる効果が見えてくるのではないかと思いました。
もし、半減期が無くて現在もマイニング報酬が50BTCだとしたら、市場に50BTCが売りに出されますが、実際のマイニング報酬は6.25BTCなので、市場に6.25BTCの売りが出されることになります。
マイナーがマイニング報酬で得たビットコインを全て売却するとは限りませんが、ここでは分かりやすくするために全て売却すると仮定した上で考えています。
シンプルに考えて半減期があることにより、市場に売りに出されるビットコインが減るので、マイナーの売り圧が減少して、ビットコインの価格が上昇しやすくなる、またはビットコインの価格が下落しにくくなると考えられます。
ビットコインの価格を上昇しやすくするためや、ビットコインの価格を下落しにくくするために半減期があるのかどうかは、実際のところはサトシ・ナカモトに聞いてみないと分からないところではありますが、半減期があることによりビットコインの価格が上昇しやすくなる、またはビットコインの価格が下落しにくくなるというのは、おおよそ間違いのないところなのかと思います。
半減期の周期
ビットコインの半減期はおおよそ4年毎に訪れます。もう少し正確に言うと21万ブロック生成毎に訪れます。1ブロック生成するのに約10分かかり、10分より短いと採掘難易度が上がり、10分より長いと採掘難易度が下がるようになっています。このような調整を行うことで、1ブロック生成にかかる時間が約10分になるようにしているのです。
1ブロック生成に約10分かかるということは、1日24時間を分で表すと1440分なので、1日あたり約144ブロックが生成されることになります。
1440分 ÷ 10分 = 144ブロック
1日あたり約144ブロックが生成されることを基に、21万ブロックは約何日で生成されるのかを計算すると約1458日ということになります。
210000ブロック ÷ 144ブロック = 1458.3333日
そして、この約1458日という日数は約4年なので、ビットコインの半減期は約4年毎に訪れるということになるのです。
1458日 ÷ 365日 = 3.9945年
ちなみに、採掘難易度の調整は2016ブロック毎に再計算され、採掘難易度の調整のことを「難易度調整」や「リターゲット」といいます。そして、2016ブロックという期間を「リターゲット期間」といい、その期間は約14日間となっています。
2016ブロックを生成するのにかかる時間は20160分。
2016ブロック × 10分 = 20160分
20160分は何日かを計算するために、20160分を1日分の1440分で割ると14日となります。
20160分 ÷ 1440分 = 14日
画像1
Next Bitcoin Halving 2024 Date & Countdown [BTC Clock]
ビットコインの次回の半減期はこの画像のようなサイトで確認することができますが、時々半減期の日付を確認してみると、以前確認した時とは違っていることがあります。
なぜこのような違いが生じるかというと、ビットコインの半減期は21万ブロック生成毎に訪れるように設定されており、この21万ブロックを生成するために必要な時間が一定ではないからなのです。
21万ブロック生成毎に半減期が訪れるというのは明確に決まっているのですが、1ブロック生成あたりの時間は約10分という曖昧な数値であり、9分の時もあれば11分の時もあるので、このブレの影響があるため次回の半減期の日付の正確な予測は行えないのです。
半減期がある仮想通貨
ビットコイン以外で半減期が設定されているのは、有名なところではビットコインキャッシュ、ライトコイン、モナコイン、ジーキャッシュなどがあります。
数多く仮想通貨はありますが、半減期が設定されていないものの方が多く、EOSやNEOといった仮想通貨は半減期を持ちません。
これらの仮想通貨に半減期が設定されていない理由の1つとして、発行上限が決まっていないからというものがあります。ビットコインのように発行上限が決まっていてこそ半減期があることに意味が出てきますが、発行上限が決まっていないのであれば半減期でマイニング報酬が半分になったとしても、それ以上に仮想通貨を発行することができてしまうので、半減期でマイニング報酬が半分になる意味がないということになります。
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