
今回の記事のテーマは、ビットコインの価格が上昇している理由です。
2023年6月22日現在、ビットコインは日本円で420万円、米ドルで3万ドルを超えてきました。ここ数日で急激にビットコインの価格が上昇している原因について、ブラックロックによる現物のビットコインETF申請という観点から解説していきます。
この記事を読むと、ビットコインの価格が上昇している理由を知ることができます。
ブラックロックの特徴

ビットコインの価格が上昇している一番の理由は、2023年6月15日に世界最大の資産運用会社ブラックロックが現物のビットコインETFをSECに申請したことでしょう。
今までにも他社から数々の現物のビットコインETFがSECに申請されてきましたが、そのいずれもが却下されてきました。では、それらと今回のブラックロックとでは何が違うのでしょうか。その点について見ていきましょう。
まず第一にブラックロックは10兆ドル(約1400兆円)を超える運用資産残高を有する世界最大の資産運用会社だという点です。今までに現物のビットコインETFを申請してきた会社はいずれもブラックロックより小さい会社だと言えます。
さらに、ブラックロックのラリー・フィンクCEOは、SECのゲイリー・ゲンスラー委員長に匹敵する政治力を持っているとされています。
ブラックロックはSECとの間に非常に強いパイプを持っており、裏でSECと話がついているという声も聞こえてきます。逆に言えば、裏で話がついていないのにブラックロックが現物のビットコインETFを申請するわけがないということです。
また、ブラックロックのETF申請における過去の実績を紹介します。ブラックロックはこれまでに576のETFを申請して、その内575が承認されて1つが却下されています。つまり、ブラックロックがETFを申請すればほぼ100%に近い確率で承認されてきたという実績があります。
このブラックロックの過去の実績から、今度こそ現物のビットコインETFが承認されるのではないかという期待感が、ビットコインの価格を上昇させていると思われます。
ビットコインへの流入額

では、実際にブラックロックによる現物のビットコインETFが承認されたらどうなるのかを見ていきましょう。
ブラックロックの運用資産残高は10兆ドル(約1400兆円)を超えるとされており、仮にその内の1%がビットコインに流れ込んできたとしたら1000億ドル(約14兆円)が流れ込んでくることになります。
現在のビットコインの時価総額は6300億ドル(約88兆2000億円)なので、その流入額の大きさが分かると思います。
もちろん、現物のビットコインETFが承認されても、そこに運用資産残高の1%が流入してくるかどうかは分かりませんので、もし1%が流入したとしたらこれくらいの流入額になるという話として捉えてください。
また、ブラックロックの現物のビットコインETFが承認されたら、他社のETFも後に続いて承認されていくことが予想されるので、それらも加えるとビットコインへの流入額はさらに増えることになります。
2023年6月21日に、ニューヨークに拠点を置く資産管理ファンドのウィズダムツリーと、世界的な投資マネージャーであるインベスコ、また仮想通貨ファンドマネージャーであるヴァルキリーが現物のビットコインETFをSECに申請しており、そこにフィデリティも加わるのではないかという噂が出ています。
ETFの可否判断の時期

では、ブラックロックにより申請された現物のビットコインETFの可否判断はいつ頃下されるのでしょうか。
SECはまず申請が提出されてから45日以内に一度承認の可否、または審査の延長の意図を示す必要があります。そして、延長となった場合は最大で240日まで承認可否の回答期限を延長することができます。
おそらくSECは回答期限を延長してくると思われているため、ブラックロックが現物のビットコインETFを申請した2023年6月15日から240日以内のどこかで可否判断が下されることになり、最大で240日かかった場合は2024年2月頃に可否判断が下されることになります。
2024年2月頃というと、2024年4月頃に予定されているビットコインの次回の半減期とほぼ同じ時期であり、もしETFが承認されるという事態になればETF承認と半減期という特大のファンダが2つも重なることになります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はブラックロックによる現物のビットコインETF申請に関する情報をお届けいたしました。
2024年2月頃に可否判断が下されると思いますので、それまで期待しながら待ちたいと思います。
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