バイナンスがSECに提訴されました【仮想通貨】【暗号資産】

2023/06/07

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バイナンスがSECに提訴されました【仮想通貨】【暗号資産】

2023年6月5日に、SEC(米国証券取引委員会)が未登録証券の提供でバイナンスを提訴したことについて紹介します。

市況情報

まず、2023年6月6日時点の市況情報を見ていきます。

コインマーケットキャップ

コインマーケットキャップの時価総額ランキングを見てみると、100位内の仮想通貨は軒並み下落しています。2023年6月6日時点において、BTCは24時間の推移で約4.7%の下落、ETHは約3.8%の下落、BNBは約8.8%の下落となっています。

BNBは他の仮想通貨と比較して大きく下落しています。

COIN360

続いて、COIN360の価格ヒートマップです。見事に赤一色に染まっています。緑が全く見当たりません。

CRYPTO BUBBLES

続いて、CRYPTO BUBBLESを見ていきます。こちらもほぼ赤一色となっています。

各ニュースサイトの記事

ここからは、各ニュースサイトの記事を紹介して、その内容をまとめていきます。

コインテレグラフジャパン

コインテレグラフジャパン

引用元:https://jp.cointelegraph.com/news/sec-sues-binance-in-us-district-court-for-unregistered-securities-operations

最初に、コインテレグラフジャパンの記事を紹介します。

米証券取引委員会(SEC)は6月5日、バイナンスと同社の米プラットフォームであるバイナンスUS、CEOのジャオ・チャンポン氏(通称CZ)に対してコロンビア地区裁判所で訴訟を起こした。

コインテレグラフジャパンの記事をまとめると以下のような内容になります。

SECは、バイナンスに対して13項目の訴訟を起こしました。その13項目には、BNB、Binance USD(BUSD)、Simple EarnとBNB Vault製品、そしてステーキングプログラムの未登録オファーと販売が含まれています。

また、バイナンスUSは不正取引の監視と管理が厳重に行われていると主張していましたが、SECは実際にはそれらはほとんど存在しておらず投資家を欺いたと主張しています。

また訴状は、米国投資家がバイナンスのグローバルプラットフォームを利用することを制限していなかったと主張しています。

SECのゲイリー・ゲンスラー委員長は声明で以下のように述べています。

CZ氏とバイナンスは投資家にリスク管理と不正な取引量について誤解を与え、誰がプラットフォームを運営しているか、その関連マーケットメイカーの不正な取引、さらには投資家の資金と仮想通貨資産がどこに、誰が保管しているかまでを積極的に隠していた

SECはバイナンスとチャンポン・ジャオに対し、その後の活動の永久的な差止め、不正得利の返還および利息と罰金を要求しています。

訴状は、バイナンスで取引されていた以下のトークンが証券であったと主張しています。

  • BNB(BNB)
  • Binance USD(BUSD)
  • Solana(SOL)
  • Cardano(ADA)
  • Polygon(MATIC)
  • Filecoin(FIL)
  • Cosmos(ATOM)
  • The Sandbox(SAND)
  • Decentraland(MANA)
  • Algorand(ALGO)
  • Axie Infinity(AXS)
  • COTI(COTI)

ブルームバーグ

ブルームバーグ

引用元:https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-06-05/RVSCLGDWRGG001

続いて、ブルームバーグの記事を紹介します。

SECは5日、連邦裁判所に提出した訴状で、未登録の取引所の運営や取引管理を巡る虚偽の説明、未登録証券の販売などで同社が投資家保護規則を無視していたと主張。

「13の事案から、趙氏とバイナンスが広範な詐欺や利益相反、情報開示の欠如、計算された脱法行為に従事していたとわれわれは申し立てる」とゲンスラーSEC委員長は発表文で説明。「一般市民は苦労して稼いだ資産を違法なプラットフォームに、またはそのプラットフォーム上で投資することに警戒するべきだ」と続けた。

SECのゲイリー・ゲンスラー委員長は、バイナンスは詐欺、情報開示の欠如、脱法行為を行っていたと主張しており、バイナンスのプラットフォームを使用することに警戒を呼びかけたとのことです。

THE BLOCK

THE BLOCK

引用元:https://www.theblock.co/post/233154/sec-files-suit-against-binance

続いて、THE BLOCKの記事を紹介します。

米国証券取引委員会は、「広範な欺瞞の網」が存在すると主張して、バイナンスに対して訴訟を起こした。

この訴訟が成功すれば、バイナンスと創設者チャンペン・“CZ”・チャオ氏の米国での事業活動が事実上禁止される可能性がある。

この強制措置は、商品先物取引委員会がバイナンスに対して3月に起こした同様の訴訟に続くものだ。

バイナンスは、2023年3月にCFTC(米商品先物取引委員会)からトレーディングおよびデリバティブの規則に違反した疑いがあるとして提訴されています。

これで、バイナンスはアメリカのSECとCFTCという2つの規制当局から提訴されたことになります。

バイナンスは現在、各国の規制に合わせて運営形態を変化させており、カナダ市場から撤退するという発表を2023年5月に行い、また逆に日本市場へ参入するという発表を同じく2023年5月に行っています。

仮想通貨取引所として世界で圧倒的な存在感を持つバイナンスですが、運営形態を変化させている中にあって、2つの大きな訴訟を抱えることになりました。

バイナンスの声明

バイナンスの声明

引用元:https://www.binance.com/en/blog/ecosystem/sec-complaint-aims-to-unilaterally-define-crypto-market-structure-8707489117122437402

SECから提訴されたことを受けて、バイナンスが声明を発表しており、その内容をまとめると以下のようになります。

当初からバイナンスはSECの調査に積極的に協力して、和解に達するために広範な誠意ある話を行ってきたにも関わらず、SECが一方的に訴訟を起こしたことに対して落胆している。

SECがバイナンスとの生産的な関わりを拒否していることは、デジタル資産業界に必要とされている明確さと指針を提供することを意識的に拒否していることの1つの例である。

SECの行動は金融革新とリーダーシップの世界的ハブとしてのアメリカの役割を損なう。

バイナンスUSのユーザー資産がこれまで危険にさらされたことはない。

SECの行動は他の規制当局(おそらくCFTCのことだと思われる)との管轄権を急いで主張しようとするものであり、SECにとって投資家の保護は優先事項ではないようだ。

バイナンスの規模と世界的な知名度により、バイナンスは現在米国の規制上の綱引きの真っただ中に巻き込まれやすいターゲットとなっている。

そして、以下の文章でバイナンスは今後全力で戦っていくということを宣言しています。

それが正しいことであるため、私たちは今後も米国および世界中の規制当局や政策立案者と協力し続けます。そしてバイナンスは、重要な消費者保護を実装および確保しながら、次世代の暗号通貨規制がイノベーションを確実に促進できるよう、生産的な取り組みに引き続き取り組んでいきます。バイナンスは米国の取引所ではないため、SECの行動の範囲は限られている。それでも、私たちは米国のデジタル資産市場参加者とともにSECの最近の行き過ぎに対して反対しており、法の範囲内で全力で戦う用意がある。

チャンポン・ジャオのツイート

バイナンスのCEOであるチャンポン・ジャオは、2023年6月6日に以下のようにツイートしました。

4.

私たちのチームは全員が待機しており、引き出しや入金を含むシステムが安定していることを確認しています。

苦情を確認次第、対応させていただきます。まだ見ていない。メディアは我々より先に情報を入手するdo.

バイナンスは安定して稼働しているというアピールと、メディアの方が先に情報を入手しているという内容のツイートです。 

まとめ

いかがだったでしょうか。

現在、SECは仮想通貨業界をかき回しており、取引所の在り方や各仮想通貨の区分などがどこに着地するのかは、まだまだ見通せない状況となっています。

今後もバイナンスの状況や、SECの動向を追っていきたいと思います。

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