
今回は、アナリサ・トーレス判事がSEC(米国証券取引委員会)によるリップル判決に対する中間訴訟の申し立てを棄却したというニュースを速報でお伝えいたします。
この記事を読むと、SECによる中間訴訟の申し立てが棄却された理由や、コンセンシスの弁護士の見解を知ることができます。
SECによる中間訴訟の申し立てが棄却

2023年7月13日、アナリサ・トーレス判事はリップル社が機関投資家に対してXRPを直接販売したことは証券法違反だが、取引所へのプログラマティック販売を通じて個人顧客にXRPを販売したことは違反ではないとの判決を下しました。
この判決を受けてSECは、アナリサ・トーレス判事の判決に対する控訴裁判所の再検討を求めるため中間控訴を申し立てていましたが、2023年10月3日にアナリサ・トーレス判事はSECによるこの申し立てを棄却しました。
このニュースを受けて、XRP価格は一時約6%急騰しました。XRP価格は0.51ドル付近で取引されていましたが0.55ドル付近までの上昇を見せました。
アナリサ・トーレス判事がSECによる中間訴訟の申し立てを棄却した理由は、SECが主要な問題や意見の違いについての法的に十分な根拠を示せなかったというものです。
2023年8月29日にグレイスケールがSECに勝訴した裁判においても、ネオミ・ラオ判事はSECはグレースケールがなぜ誤っているのか説明していないと述べていました。
そして今回も同じような理由によりSECの申し立てが棄却されたということになります。裁判所のこれらの判断や判決から、SECの主張には法的に筋が通っていないということが見えてくるのではないでしょうか。
SECは、XRPの機関投資家への販売は証券法違反で、個人への販売は違反ではないという判決についての議論を深めたいとしていましたが、これが認められない形となりました。
今回、アナリサ・トーレス判事によりSECの中間控訴の申し立てが棄却されましたが、SECとリップル社の裁判はまだ終結したわけではありません。
アナリサ・トーレス判事は、まだ解決すべき問題が残されていると指摘し、次の審理日を2024年4月に設定しました。
また、SECは2023年12月4日までに、今回の申し立てとは別の範囲の限定的な動議を提出できるとのことです。
コンセンシスの弁護士Bill Hughesの見解
今回のアナリサ・トーレス判事によるSECの申し立ての棄却を受けて、コンセンシスの弁護士であるBill Hughes(ビル・ヒューズ)が2023年10月4日にX(Twitter)に見解を投稿したので、その内容を見ていきましょう。

SECはリップル裁判で再び敗北を喫しました。
彼らは残りの問題に関する裁判が終わるまで、決定に対して上訴することはできません。

これは裁判所からの満足のいく発言です。SECのこの動議における立場(これは純粋な法的問題であるとの主張)は、Howeyテストに関する彼らの立場と真っ向から矛盾しています。
二枚舌を使って話している。再び。

ああ、SECが中途半端に主張を変えている別の事例が出てきましたね。
仮想通貨業界は、この都度都度のアプローチで適当にルールを作り上げていると非難してきました。少なくとも一つの裁判所がそれに注目しているのは良いことです。

つまり、リップル社の略式判決は事実に基づいた判決であり、そのような判決を途中で控訴すべきではないということです。判事は単に、SECがこのケースで自身の主張を証明できなかったと述べただけで、他のケースでは証明できないわけではありません。この件に関する裁判は来年の夏まで行われない。この訴訟が最終的に終わり、控訴の準備が整う前に、SECの委員長はとうの昔に去ってしまうでしょう。ブワハハハハ。
SEC served another L in the Ripple case.
— Bill Hughes : wchughes.eth 🦊 (@BillHughesDC) October 3, 2023
They can’t appeal the decision until after a trial on remaining issues. pic.twitter.com/t4rbAME1Cv
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は、SECによる中間訴訟の申し立てが棄却された理由や、コンセンシスの弁護士の見解を速報でお伝えしました。
今後もリップル社とSECの裁判の動向をお届けしていきたいと思います。
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