ビットコインの予測価格シリーズ第3弾【ジャック・マラーズ】【マックス・カイザー】【filbfilb】【仮想通貨】【暗号資産】

さとうささらです。

著名人によるビットコインの予測価格シリーズ第3弾です。2023年4月現在、ビットコインの価格は400万円付近で推移しており、長い下落期間を終えて上昇に転じたのではないかという見方も増えてきており、強気な予測も出てきています。そのような中、今回は直近になされた3名の予測を紹介します。

この記事を読むと、仮想通貨業界の著名人がビットコインについてどのような予測価格を出しているのかを知ることができます。

よろしければ、第1弾と第2弾の記事もご覧ください。

【1億円超え】著名人によるビットコインの予測価格【仮想通貨】

【1億円超え】著名人によるビットコインの予測価格【仮想通貨】【第2弾】

ビットコインの予測価格

Jack Mallers（ジャック・マラーズ）

予測価格

ジャック・マラーズは、CNBCの「Power Lunch」というビジネスニュース番組にリモート出演した際に、世界的なハイパーインフレによりビットコインの価格は100万ドル（約13億円）にまで上昇するという予測を披露しました。

The Fed is blowing up our financial system, says Strike founder & CEO Jack Mallers

その根拠として、ジャック・マラーズは、連邦準備制度理事会（FRB）が銀行システムを救済するために米ドルを発行して米ドルの価値を落としているという点と、米ドルのような法定通貨には発行上限がないためいくらでもお金を刷ることができることに対して、ビットコインの発行上限は2100万枚に限定されているという点を挙げました。

There are only two things I can guarantee in this world:

- Nobody can live forever
- Nobody can create more than 21M #Bitcoin

For everything else, there will always be more supply given enough demand.

That's why the only two things I truly value are my life and my #Bitcoin https://t.co/2XedO9rFCE

— Jack Mallers (@jackmallers) March 21, 2023

人物紹介

ジャック・マラーズは、Strikeの創設者兼CEOです。Strikeはビットコインのライトニングネットワークで決済サービスを提供する企業です。

ジャック・マラーズは、フロリダ州マイアミで開催された「Bitcoin 2022」で、Strikeが世界最大のPOS端末システムのNCRと、決済会社のBlackhawkと提携したことを発表。これにより、マクドナルドやウォルマートなどのNCRのPOSを導入済みの店舗で買い物ができるようになるとのことです。

このサービスは7000万人以上のCashAppユーザーや、ライトニングネットワーク対応のウォレットを持つユーザーが利用できるといいます。

また、ジャック・マラーズは2022年の「Oslo Freedom Forum」で「ビットコインの価値がほとんどなくなったとしても、（世界中で資産を移動させ）自由のために戦うことができる」と語りビットコインを支持する一方、アルトコインについては中央集権的であり投機的であるとの認識を示しています。

Max Keiser（マックス・カイザー）

予測価格

マックス・カイザーは、2023年3月21日に「ビットコイン価格は一瞬で22万ドル（約2860万円）に到達し、そこから本格的な強気相場が始まる。」とTwitterに投稿しました。

このツイートは次のような経緯で行われました。まず、FXHedge（@Fxhedgers）が「財務省／連邦準備制度理事会は、すべての銀行預金を保証するために17兆ドルが必要になります。」とツイート、このツイートに対してMohegan ₿TC（@MoheganBTC）が「彼らはBitcoinが放物線を描くのに最適な環境を作っています。それは確かです。」と引用リツイート、そしてこの引用リツイートに対してMax Keiser（@maxkeiser）が「220,000ドルが一瞬で訪れると、本当のブルマーケットが始まります！」と引用リツイートしました。

マックス・カイザーは連邦準備制度理事会（FRB）が銀行預金を保証するために大量の米ドルを発行するので、その結果ビットコインが急上昇するというツイートをしたということです。

$220,000 will come in a flash and then the REAL BULL MARKET STARTS! https://t.co/MONL1qAV3n

— Max Keiser, sr. bitcoin advisor to Pres. Bukele (@maxkeiser) March 21, 2023

人物紹介

マックス・カイザーは、金融市場の分析やニュース配信などを行なっている「Keiser Report」というイギリスを拠点とするロシアの番組でホストを務めていたことなどで知られるアメリカ合衆国出身の著名な金融・経済ジャーナリストです。イギリスのThe Independent紙は、この番組を「やんちゃで扇動的」と表現し、マックス・カイザーを「アメリカで最も法外な政治評論家」と表現しました。

「Keiser Report」は、2009年9月から2022年2月まで放送され、2022年のロシアのウクライナ侵攻に対応して番組は終了しました。現在は、番組名を「Max & Stacy Report」に変更して、YouTubeで配信を行っています。Stacyは、マックス・カイザーの妻の名前です。

マックス・カイザーはビットコインを支持しており、ビットコイン強気派としても知られ、2020年にはビットコインの予測価格を40万ドル（約5200万円）だとする持論を展開したこともあります。

filbfilb（フィルブフィルブ）

予測価格

filbfilbは、Twitterなどでビットコインの価格モデリングを用いた分析結果を公開しました。アーク・インベストメント・マネジメントのCEO兼CIOであるキャシー・ウッドや、コインベースの元CTOであるバラジ・スリニヴァサンが一見高いように見えるビットコインの予測価格を出しており、これらの予測価格がどれほど現実であるかを確認したいため、filbfilbはいくつかのモデリングに基づいて分析を行いました。

引用元：https://www.decentrader.com/market_updates/bitcoin-price-modelling/

filbfilbはビットコインの半減期について、価格は半減期の368日から550日後にピークに達し、779日から914日後に底を打つと述べています。赤い線は2013年の半減期サイクル、青い線は2017年の半減期サイクル、緑の線は2021年の半減期サイクルを表しています。このチャートの通り、半減期サイクルを経る毎にビットコインの上昇率は低下していることが分かります。

分析によると、2025年にダブルトップが見込まれ、ビットコインは20万ドル（約2600万円）を2回超え、その後反落し5万ドル（約650万円）で底をつけると予測されます。

この予測は、ビットコインの予測価格シリーズ第2弾で紹介したトーン・ベイズの予測にかなり近い数字でもあります。興味のある方は、ビットコインの予測価格シリーズ第2弾もご覧ください。

【1億円超え】著名人によるビットコインの予測価格【仮想通貨】【第2弾】

引用元：https://www.decentrader.com/market_updates/bitcoin-price-modelling/

この図は、ビットコインの高値と安値を使用して、将来のサイクルの高値と安値を予測したものです。

引用元：https://www.decentrader.com/market_updates/bitcoin-price-modelling/

ビットコインは循環的な性質を持っているので、予想される半減期の日付と日数を組み合わせて、将来のサイクルのピークと底を予測したのが、この図になります。このモデルの結果、2025年には20万ドル（約2600万円）以上、2029年には50万ドル（約6500万円）になることが示されています。

filbfilbは、ミレニアル世代が資産を保護しようとした時、慣れ親しんだデジタルという手段、つまりゴールドではなくビットコインを選ぶだろうと述べています。

ビットコインはゴールドに完全に取って代わる可能性は低いものの、ビットコインが持つゴールドにはない特性として、簡単に譲渡できる点と没収が困難である点を挙げています。ゴールドの時価総額は約13兆ドル（約1690兆円）であり、ビットコインが同じ時価総額になるのであれば1BTCは67万ドル（約8710万円）になります。

引用元：https://www.decentrader.com/market_updates/bitcoin-price-modelling/

この図は、市場全体に供給される米ドルの増加に対して、ゴールドの価格がそれにふさわしい反応を示していないことを表しており、資産を保護する先にゴールドを選ぶのは少し謎だとfilbfilbは述べています。オレンジの線はM2マネーサプライ、黄色の線はゴールドの価格を表しています。M2マネーサプライとは、世の中に出回っているお金のうち、現金通貨、預金通貨、準通貨、譲渡性預金を合わせたものをいいます。

以上の分析から、filbfilbは次のサイクルでは18万ドル（約2340万円）が目標だと予測しました。このモデルによるとビットコインは2032年までに100万ドル（約1億3000万円）に達する可能性があり、キャシー・ウッドもおそらくこのモデルと同様の仮説を立てているのだろうとfilbfilbは述べています。

人物紹介

filbfilbは、Twitterで86000人のフォロワーを持つ仮想通貨トレーダー、仮想通貨アナリストです。Twitterなどで精力的に分析結果を公開しています。

まとめ

いかがだったでしょうか。

ビットコインの価格は、半減期毎に大幅な上昇を繰り返してきましたが、その上昇率は低下し続けています。その傾向が続けば、1BTCあたり1000万円は超えられたとしても、1億円まで到達するのは難しい、あるいは相当先になるように思えます。

しかし、私はこの上昇率の低下を無視したかのような上昇がビットコインに訪れ、そう遠くない未来に1億円を超えるのではないかと考えています。その理由は2つあります。

1つ目の理由は、ビットコインが国家単位で利用される可能性があるという点です。最近のBRICsによる脱米ドルの動きが正にこれを予感させます。国家がビットコインを利用しだすとビットコインの価格は跳ね上がると予想しています。

2つ目の理由は、世界中の人々がビットコインを利用する未来が訪れる可能性があるという点です。アマゾンでビットコイン決済ができる、街のお店でビットコインで買い物ができる、そのような未来です。2023年4月13日にTwitterが仮想通貨やその他の資産の取引サービスを提供すると発表しました。ビットコインの普及は着々と進んでいるように思えます。

みなさんは、ビットコインの価格やビットコインを取り巻く環境について、どのような考えをお持ちですか？コメントをお待ちしております。

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