
さとうささらです。
ビットコインの予測価格シリーズ第5弾です。シリーズ第1弾から第4弾までは著名人によるビットコインの予測価格を紹介してきましたが、第5弾となる今回はメディアや金融機関によるビットコインの予測価格を紹介します。
今回紹介するビットコインの予測価格は、ブルームバーグ、ゴールドマン・サックス、スタンダードチャータード銀行によるものです。
この記事を読むと、仮想通貨に関連のある企業がビットコインについてどのような予測価格を出しているのかを知ることができます。
よろしければ、シリーズ第1弾から第4弾までの記事もご覧ください。
【1億円超え】著名人によるビットコインの予測価格【仮想通貨】
【1億円超え】著名人によるビットコインの予測価格【仮想通貨】【第2弾】
ビットコインの予測価格シリーズ第3弾【ジャック・マラーズ】【マックス・カイザー】【filbfilb】【仮想通貨】【暗号資産】
ビットコインの予測価格シリーズ第4弾【仮想通貨】【暗号資産】
ビットコインの予測価格

Bloomberg(ブルームバーグ)

予測価格
予測した日 | 2020年10月5日 |
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予測価格に到達する日 | 2025年 |
予測価格 | 10万ドル(約1300万円) |
米大手メディアのブルームバーグが発表したビットコインの予測価格について解説します。今回発表した予測価格は、ブルームバーグインテリジェンスのアナリスト、マイク・マクグローンの分析によるものです。
ブルームバーグは、ビットコインが2025年に10万ドルに到達する見通しであるというレポートを発表しました。レポートに書かれている内容を見ていきます。
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引用元:https://www.bloomberg.com/professional/blog/bitcoin-on-track-for-100000-in-2025-historical-growth-guides/ |
この図は、ビットコインの価格に0が1つ追加されるために必要な年数を分かりやすく表示したものです。
レポートでは、ビットコインの価格に0が1つ追加されるために必要な年数を基に、10万ドルに到達する時期を予測しています。
ビットコインの価格は、2011年に10ドルになり、2013年に1000ドルになり、2017年に10000ドルになっており、0が1つ追加されるために必要な年数は、0が1つ追加される度に2倍になっています。
- 10ドルから100ドルは1年(実際は2年)
- 100ドルから1000ドルは2年(実際は1年)
- 1000ドルから10000ドルは4年
- 10000ドルから100000ドルは8年(予測)
実際には10ドルから100ドルになるのは約2年かかり、100ドルから1000ドルになるのは約1年かかっているので、ビットコインの価格に0が1つ追加されるために必要な年数が、倍々で増えていっているという訳ではないのですが、おおまかに考えた場合このような法則性が成り立つということだと思います。
この法則性から、ビットコインの価格が10万ドルに到達するのは、2017年の8年後の2025年になるだろうと予測しています。
この法則が有効であり続けるのであれば、ビットコインの価格が100万ドル(約1億3000万円)に到達するのは、2025年の16年後の2041年ということになりますね。
レポートではビットコインという新しい技術は失敗する可能性もあるが、需要に関する指標はポジティブであり、ビットコインは上昇傾向にとどまる可能性が高いと指摘しています。
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引用元:https://www.bloomberg.com/professional/blog/bitcoin-on-track-for-100000-in-2025-historical-growth-guides/ |
この図は、ビットコインの時価総額とテスラの時価総額を比較した対数チャートです。
ビットコインの時価総額は、テスラの時価総額の約半分であり、市場規模が小さいことが指摘されています。また、テスラ株は供給を増やすことができるけど、ビットコインは供給が固定されている点も指摘されています。
ビットコインとゴールドの違いについても言及されています。ゴールドの時価総額が約9兆ドルであることに対して、ビットコインの時価総額は約1900億ドルであり、多くの機関投資家や中央銀行が保有するにしては市場規模が小さすぎるが、今後ビットコインの時価総額が上昇していくのであればゴールドのデジタル版になるだろうと書かれています。
また市場規模の大きいゴールドは、2019年の年間供給量の約20%を中央銀行が購入しており、ビットコインも市場規模が拡大していけば、ゴールドのようになるとしています。
ビットコインの需要が増えるとビットコインの時価総額が上昇するという説明はよくあると思いますが、ブルームバーグの分析ではその逆で、ビットコインの時価総額が上昇するとビットコインの需要が増えるという予測を行っている点が面白いですね。
他にもビットコインの価格が上昇する理由として、ビットコインETFの承認が時間の問題である点、分散型グローバルネットワークの強靭さ、ハッシュレートの継続的な上昇などが挙げられています。
紹介
ブルームバーグは、経済・金融情報の配信、通信社、放送事業を手がけるアメリカ合衆国の大手総合情報サービス会社です。本社はニューヨークにあります。
設立当初は債権取引の情報を専用端末に配信するサービスを提供していましたが、その後通信社をはじめ、テレビ、ラジオ、雑誌などメディア事業を展開。世界に185の拠点を持ち、社員数は約1万5500人。東京支局にも社員約600人を抱えています。
ブルームバーグを創設したマイケル・ブルームバーグは現在もCEOであり、第108代ニューヨーク市長、2020年アメリカ合衆国大統領選挙の民主党候補指名争いに出馬という経歴を持っています。
Goldman Sachs(ゴールドマン・サックス)

予測価格
予測した日 | 2022年1月頃 |
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予測価格に到達する日 | 今後5年以内(2027年頃まで) |
予測価格 | 10万ドル(約1300万円) |
米大手金融系企業グループのゴールドマン・サックスが発表したビットコインの予測価格について解説します。
ゴールドマン・サックスは、今後5年以内(2027年頃まで)にビットコインの価格は10万ドルを超える可能性があるとの見解を示しました。
ゴールドマン・サックスは、デジタル資産がより幅広く採用される副産物として、時間が経つにつれてビットコインの市場シェアが上昇する可能性が高いとの見通しを示しました。ここでいう市場シェアというのは、仮想通貨市場におけるシェアではなく、ゴールドとビットコインを合わせた市場におけるシェアのことだと思われます。
ゴールドマン・サックスがビットコイン価格の予測に用いたデータは、市場に出回っているビットコインの数量を基に算出される時価総額です。ゴールドマン・サックスが予測を発表した時点におけるビットコインの時価総額は約8700億ドル。実際に出回っている数量を考慮に入れるとビットコインの時価総額は約7000億ドル以下だとゴールドマン・サックスは見積もっています。
このビットコインの時価総額約7000億ドルと、ゴールドの時価総額約2.6兆ドルで、ビットコインとゴールドだけのシェアを比較すると、ビットコインのシェアは約20%になります。仮説として今後5年間でこの数字が50%に増加すれば、ビットコインの価格は10万ドルを超えるとしました。
紹介
ゴールドマン・サックスは、アメリカ合衆国の金融系企業グループです。金融グループとして、株式・債券・通貨・不動産取引のブローカー業務、貸付・保険・投資銀行業務にくわえ、プライベート・バンキング等も行います。本社はニューヨークにあります。
JPモルガン・チェースの会長兼CEOであるジェームズ・ダイモンをはじめ、ウォール・ストリートの主要人物たちは、仮想通貨に対して批判的な立場をとっている場合が多いものの、ゴールドマン・サックスの前会長兼CEOであるロイド・ブランクファインや現会長兼CEOのデイビッド・ソロモンはビットコインや仮想通貨に対して否定的な姿勢はとっていません。
Standard Chartered Bank(スタンダードチャータード銀行)

予測価格
予測した日 | 2023年4月 |
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予測価格に到達する日 | 2024年末まで |
予測価格 | 10万ドル(約1300万円) |
英大手銀行金融グループのスタンダードチャータード銀行が発表したビットコインの予測価格について解説します。
スタンダードチャータード銀行のデジタル資産調査部長であるジェフ・ケンドリックは、ビットコインの価格は2024年末までに10万ドルの水準まで上昇する可能性があるとの見解を示しました。
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引用元:https://www.theblock.co/post/227935/crypto-winter-bitcoin-price-standard-chartered |
ビットコインの価格が上昇する要因として次のような複数の理由を挙げています。
- 銀行業界で最近起きている混乱
- FED(連邦準備制度)の利上げサイクル終了に伴うリスク資産の安定化
- 仮想通貨マイニングの収益性改善
- 今後訪れるビットコインの半減期
- ビットコインのドミナンンス上昇(50%から60%に戻ると予想)
- 規制整備、機関投資家の資金流入、取引高減少
これらの要因が重なる毎にビットコインの価格が上昇していくとされています。
また、欧州議会が暗号資産市場の規制法案であるMiCA規則を承認したこともビットコインに良い影響を与えることになるとの見解を示しています。
MiCA規則は「Market in Crypto Assets」の略で現行のEU法に規制されていない仮想資産の規制を統一化し、ユーザーや投資家を保護することを目的としています。ステーブルコインやその他のデジタル資産取引の規制に重点を置いており、ライセンス制度や消費者保護要件などを定めています。
2023年4月20日、欧州議会はMiCA法案を可決して、これによりEU全域で仮想通貨に関する法制が統一されることになります。このように多くの国を巻き込んでのルール策定というのは、ヨーロッパが得意とするところですね。
紹介
スタンダードチャータード銀行は、世界70か国に事業ネットワークを展開する世界的な銀行金融グループです。本社はイギリスのロンドンにあります。
しかし、イギリスの顧客は少なく、アジア太平洋地域、ヨーロッパ地域、アフリカ地域での業務がそれぞれ、65%、25%、10%を占めています。
2010年の時点で、計70か国において1600拠点を有し、従業員数は125か国以上、約70000名に上ります。この約70000名の従業員のうち約半数を女性が占めています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
シリーズ第1弾から第4弾までは、著名人によるビットコインの予測価格を紹介してきましたが、今回はメディアや金融機関によるビットコインの予測価格を紹介しました。
今回紹介した3つの企業の予測価格は奇しくも10万ドルで一致しています。違いは10万ドルに到達する日ですが、違いをまとめると次のようになります。
- ブルームバーグ :2025年
- ゴールドマン・サックス :2027年頃までに
- スタンダードチャータード銀行:2024年末までに
10万ドルに一番早く到達すると予測しているのはスタンダードチャータード銀行、その次がブルームバーグ、一番幅を持たせているのがゴールドマン・サックスとなっています。
これら3つの企業はいずれも世界的な巨大企業であり、予測が外れると企業のイメージが損なわれるという意識も少なからずあると思われるので、冒険はせず無難な予測である可能性が高いのではないでしょうか。
その無難な予測で各社共に10万ドル予測をしているということは、ビットコインの価格が10万ドルに到達するのは規定路線であり、問題はその時期がいつになるか、という感じがしますね。
みなさんは、ビットコインは10万ドルに到達すると思われますか?また、10万ドルに到達するとすれば、それはいつ頃になると思われますか?コメントをお待ちしています。
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